生活習慣病で通院する高齢者の納得した服薬に関する要因とその影響度

著者

  • 小笠原 祐子 和洋女子大学
  • 渡邊 裕見子
  • 大堀 昇

キーワード :

納得した服薬, 高齢者, 生活習慣病

要旨

【目的】生活習慣病で通院する高齢者における納得した服薬に関連する要因とその影響度を明らかにする。

【方法】生活習慣病外来に通院する患者を対象に配票調査を実施した。対象者の属性・背景、処方内容、納得した服薬の関連要因に関する項目について、記述統計量を算出した。納得した服薬の関連要因を探索するにあたり、まず「薬の必要性について納得している」(以下、服薬の納得)と関連要因として考えた30項目、およびそれ以外の属性・背景について関連を見た。

【結果】328名の有効回答を得た。年齢平均76.2±6.92歳、1日あたりの薬剤数は平均8.4±6.09個であった。服薬の納得との関連性では20項目に有意な結果がみられ、服薬に対する思いに関する14項目、医師等とのかかわりに関する6項目が有意であった。更に順序ロジスティック回帰で影響度を見たところ、関連要因としてあがった「薬の効果についてわかる」(OR:1.80、95%CI:1.22-2.65)、「薬は今より少なくてよい」(OR:1.43、95%CI:1.13-1.80)、「医師などに薬の相談ができる」(OR:1.35、95%CI:1.05-1.74)、「医師を信頼している」(OR:2.05、95%CI:1.26-3.33)の4項目が有意な結果であった。

【結論】生活習慣病で通院する高齢者の納得した服薬には、医師との信頼関係と、薬の効果に関する理解が重要であることが示唆された。

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出版済

2026-03-03

巻号

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原著論文