高校生に対するレジリエンス促進プログラムの効果
キーワード :
高等学校, 回復力, 気分, 介入研究要旨
本研究は、我々が考案した心理教育プログラムであるレジリエンス促進プログラムが獲得的レジリエンスにおける「関係構築力」と「克服力」、および「ポジティブ気分」、「ネガティブ気分」に与える影響を明らかにすることを目的に介入を実施した。対象者は、普通科高等学校1校の1年生65名であった。研究デザインには、単群前後比較試験を採用した。介入はレジリエンス促進プログラムとし、講義形式で1回45分間、計3回実施した。アウトカムは、「関係構築力」、「克服力」、「ポジティブ気分」、「ネガティブ気分」とした。データは、3時点で収集し(介入前、介入直後、介入1か月後)、比較した。結果、すべてのアウトカムにおいて、介入前と介入直後、介入前と介入1か月後の間で有意な差が認められた。これらの結果から、本プログラムは「関係構築力」と「克服力」を促進するとともに、「ポジティブ気分」の向上と「ネガティブ気分」の低減に効果を有する可能性が示唆された。
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