特別養護老人ホームに勤務する医療・介護・福祉職が実践しているがん終末期入居者への多職種協働

  • 古川 智恵 姫路大学 看護学部
  • 森 京子
キーワード: 多職種協働, がん終末期, 入居者, 特別養護老人ホーム

要旨

 本研究の目的は、特別養護老人ホームに勤務する医療・介護・福祉職が実践しているがん終末期入居者への多職種協働を明らかにすることである。特別養護老人ホームに勤務する医療・介護・福祉職35名を対象に半構造化面接を行い、Krippendorffの内容分析を用いて分析を行った。その結果、特別養護老人ホームに入居するがん終末期入居者に対する多職種協働として、多職種協働を実践するためには【自身の知識・技術を磨く】ことを基盤として《他職種の役割を尊重する》態度で、多職種協働カンファレンスなど《多職種協働の効果についてともに考える》機会を活用して、【協働の効果を共有する】ことを実践していた。さらに、【組織のビジョンを示す】ことは、多職種協働を進め、質の高いがん終末期入居者へのケアに繋がることが示唆された。

出版済
2024-02-16
セクション
原著論文