看護学生がとらえている看護観

  • 萩野谷 浩美 筑波大学 医学医療系
  • 日高 紀久江
  • 森 千鶴
キーワード: 看護観, 看護学生

要旨

看護教育のなかでは、学生が看護観を形成できるように教育することが基礎教育の目標となっている。そこで本研究では、看護学生が捉えている看護観を明らかにすることを目的に、看護系大学に在籍している2~4年生9名にインタビュー調査を実施した。インタビュー結果を逐語録に起こし、質的帰納的に分析した結果、学生が捉えていた看護観は6つのカテゴリに分類できた。【自己満足ではいけない】【患者中心に考える】【専門職という自覚をもつ】は臨地実習において、自己洞察をした結果語られた内容であること、また【患者を心身共に支える】【患者をエンパワーする】【患者の人生を考える】は看護専門職者としての役割を示していることと考えられた。今後は看護学生の看護観の形成過程を明らかにすることが課題である。

著者の経歴

日高 紀久江

所属:筑波大学 医学医療系

職位:教授

森 千鶴

所属:筑波大学 医学医療系

職位:教授

出版済
2021-08-06
セクション
原著論文