子どもと要介護高齢者との交流が心臓自律神経活動に及ぼす影響

アクティブトレイサーを用いて

  • 江渡 文
  • 大島 美沙
  • 上城 憲司
キーワード: 子ども、高齢者、交感神経、副交感神経

要旨

我が国は核家族化と都市化が進み、子どもが高齢者と触れ合う機会が減少している。両者の触れ合いは良い影響を与えると考えられるが、客観的な報告が少ない。そこで本研究では、高齢者との交流を図るために認知症デイケアの活動に一人の子どもを参加させ、「しりとり」「ぬり絵」「おしゃべり」「ゲーム」「風船バレー」の活動を行う中で、心臓自律神経活動に及ぼす影響について検討することとした。
一日約5 時間の活動に参加した結果、心拍数に関して大きな差はなかったが、 副交感神経の働きを表すHF に関しては「しりとり」が一番高い値を示し、交感神経と副交感神経の比率を示すLF/HF に関しては「ゲーム」が一番高い値を示した。また両者が出会ってから1 時間毎の心拍数の平均を測定したところ、開始から4 時間の間は徐々に心拍数が減少する傾向がみられた。以上の結果より、高齢者との活動の内容や訪問時間の長さに関しても検討が必要であることが示唆された。

出版済
2018-10-14
セクション
原著論文