若年妊婦に対する認識と支援の実態

助産師と養護教諭に焦点をあてて

  • 赤井 由紀子
  • 松嶋 紀子
キーワード: 若年妊婦、支援、認識、助産師、養護教諭

要旨

本研究は、助産師と養護教諭に焦点を当て、若年妊婦に対する認識と支援の実態を調査し、両者の若年妊婦に対する認識と支援の特徴を明らかにしたうえで、今後の支援のあり方を考察した。調査対象者は若年妊婦の妊娠や出産に関わったことがある助産師200名と養護教諭200名の計400名であった。調査方法は、支援内容(9項目)について4件法を用いた構成的質問紙票調査と、実際に支援をした際に困難であったと感じたことや若年妊婦についてどう考えるか等について自由回答式質問紙調査の2つを用いた。その結果、支援内容の総和得点に助産師と養護教諭の両者に有意差はなかったが、各項目を両者で比較検討した場合、「学業の相談に関する支援」は養護教諭が助産師に比して有意に高い値であった。一方、「出産・育児相談」の項目は、助産師の方が養護教諭に比して有意に高い値を示した。

出版済
2018-10-13
セクション
原著論文