介護支援専門員が連携のために必要と捉えた能力

  • 古川 照美
  • 木立 るり子
  • 米内山 千賀子
  • 工藤 恵

要旨

本研究では、介護支援専門員の連携のために必要な能力について、実務経験や日頃の業務内容との関連から明らかにし、その能力を高める方策への示唆を得ることを目的とする。保健医療介護関連施設に勤務する介護支援専門員有資格者に対し、郵送による無記名自記式質問紙調査を実施した。283人を解析の対象とし、各連携必要能力の選択の有無と属性、基礎資格、業務内容の違いについてχ2検定により検討し、さらに多重ロジスティック回帰分析を実施した。
その結果、属性や基礎資格、業務内容の違い等によって連携のために必要な能力に差が認められた。介護支援専門員として業務を遂行していく際には、ケアの質の標準化を担保すべく、培われた素養を生かしながら、連携に必要と捉えられた能力向上に資する教育プログラムの開発が必要と思われる。

出版済
2018-10-08
セクション
原著論文