学童後期の子どもの生活習慣に関する意識

  • 大屋 晴子

要旨

学童後期の子どもの生活習慣に関する思いを明らかにし、子どもの思いに合わせた指導内容を検討することを目的とし、公立小学校4学年から6学年児童を対象に調査を実施した。本研究では【食事に対するプラス志向】【運動志向】【良眠に対する思い】【ストレス対処】4つの構成尺度からなる質問紙調査を実施した。その結果、4尺度間関係は比較的高い相関がみられた。また4尺度と性別による比較では、男子が女子よりも【運動志向】に対する思いが強く、女子は男子よりも【良眠に対する思い】【ストレス対処】に対する思いが強かった。学童後期の生活習慣に関する指導は、1つの要因だけではなく、他の要因についても考慮し、子どもの生活環境をふまえた指導内容を検討することが子どもの思いに合わせた指導につながることが考えられた。

出版済
2018-10-08
セクション
原著論文