クーマシーブリリアントブルーR-250 のヌカへの吸着

  • Hiroshi SHIMOFURUYA
  • Yoshihiko KUNIEDA

要旨

クーマシーブリリアントブルーR-250 は、ゲル電気泳動法においてタンパク質を染色するのに使用されている。このゲル電気泳動法において、脱色段階で色素によるバックグランドの上昇を避けることは重要であり、それ故、迅速かつ効率の良い脱色法が必要とされている。我々は、染色溶液中のCBB をヌカを用いて吸着除去できないかどうか検討した。その結果、pH2.5 から3.5 の間でヌカへの高いCBB の吸着が観察された。
さらに、CBB の吸着はヌカ使用量の増加とともに上昇し2.5 g/l 以上で一定となった。一方、ヌカへのCBB の吸着は撹拌時間初期の段階で急激に起こり、75% のCBB が1分以内に吸着した。従って、ヌカはCBB を急速に吸着することができ、CBB の吸着剤として有効であることが明らかとなった。

出版済
2018-10-07
セクション
原著論文