デジタルトランスフォーメーションに関する研究の看護領域における特徴

過去5年間の国内文献における看護DX研究の焦点領域と特徴の探索的分析

著者

  • 辻 麻由美 周南公立大学人間健康科学部看護学科
  • 松浦 純平 周南公立大学人間健康科学部看護学科
  • 山﨑 陸世 宝塚医療大学和歌山保健医療学部看護学科
  • 明神 一浩 新潟薬科大学看護学部看護学科
  • 菊地 淳 日本保健医療大学保健医療学部看護学科
  • 茅野 友宜 鳥取看護大学看護学部看護学科
  • 多田 めぐみ 周南公立大学人間健康科学部看護学科

キーワード :

デジタルトランスフォーメーション, 教育DX, 臨床DX, テキストマイニング

要旨

目的:高齢化社会における医療提供の質と効率性を向上させるため,医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は急速に進展している。本研究の目的は,COVID-19の流行を契機に進展した国内の看護DX研究の焦点領域と特徴を探索的に明らかにすることである。
方法:医中誌WebおよびCiNiiから過去5年間に発表された「看護」と「DX」を検索語とする国内文献を抽出し,重複を除いた23件の抄録を分析対象とした。テキストマイニングソフトKH Coder 3を用いて共起ネットワーク分析を行った。語間の共起関係はJaccard係数0.50以上を基準として抽出し,語の共起構造に基づき研究動向を探索的に分析した。
結果:総抽出語数4977語,異なり語数1109語であった。共起ネットワーク分析により,「教育DX」と「臨床DX」の二極的構造が確認された。教育DXでは「VR」「教材」「体験」「演習」などが強く共起し,デジタル教材を活用した教育的取り組みが中心であった。臨床DXでは「看護」「医療」「DX」「活用」や「連携」「効率」「標準」「地域」などが共起し,記録・情報基盤の整備と多職種・地域連携を志向する内容が中心であった。
結論:看護領域のDX研究は教育DXと臨床DXの二極で進展していた。一方で両領域を横断する評価・アウトカム関連語は限定的であり,今後は教育と臨床を架橋する評価指標と成果検証の体系化が求められる。

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出版済

2026-06-29

巻号

セクション

原著論文