妊婦の適切な栄養摂取を促進する個別栄養教育プログラムの実行可能性の検討

  • 藤本 久江
  • 飯田 真理子 横浜市立大学大学院医学研究科看護学科
  • 竹内 翔子 横浜市立大学大学院医学研究科看護学科
  • 篠原 枝里子 横浜市立大学大学院医学研究科看護学科
  • 中村 幸代 横浜市立大学大学院医学研究科看護学科
キーワード: 個別プログラム, 栄養教育, 妊婦, 実行可能性

要旨

目的
 本研究の目的は、妊婦の適切な栄養摂取を促進する個別栄養教育プログラム開発にむけて、作成したプログラムの実行可能性を検討することである。
対象と方法
 妊娠を5年以内に経験した20-30歳代の女性を機縁法にて選出し対象とした。プログラムの個別栄養教育は研究者(助産師)が、対面もしくはリモートで実施した。研究の説明と同意取得を行った後で、事前調査と2回の栄養教育を各30分/回で実施した。受容性、需要、実装、実用性、プログラムの内容について、実施後に質問紙調査とインタビューを行い、その結果をデータとして実行可能性の評価を実施した。
結果
 参加者は6名でリモート4名、対面2名だった。実行可能性を評価した結果、受容性及び需要は個別栄養教育プログラムの適切性、満足度、知識の獲得、認識の変容、継続使用の意向において、高い評価だった。実装及び実用性は、所要時間に関しては予定所要時間と大きな差は認められなかった。専門冊子の適切性、対象者への影響においては高い評価だったが、改善点も示された。個別栄養教育プログラムに関する意見からは、獲得した知識や変化した認識、具体的な行動への理解に関する意見と、追加内容の要望が確認された。
結論
 開発した個別栄養教育プログラムは、受容性、需要、実装、実用性、プログラムの内容において実行可能性があると評価された。今後、実行可能性を高めるための専用冊子の改善点が確認された。

出版済
2024-11-14
セクション
原著論文