女子大学生に対するアロマセラピーによる月経周辺期症状への効果

  • 中川 優花
  • 上杉 裕子
  • 細名 水生 大阪公立大学大学院看護学研究科 先進ケア科学領域 ヒューマンケア科学分野
キーワード: アロマセラピー, 月経周辺期症状, 気分状態

要旨

 本研究は、女子大学生にアロマセラピーを行うことによる月経周辺期症状への効果を明らかにすることを目的とした。対象は健康な女子大学生16名とし、アロマ使用群 (10分間アロマセラピーを実施する群) と不使用群 (アロマを実施しない群) に割り付けランダム化比較試験を行った。月経が不規則であった1名を除いた15名に実施し、アロマ使用群は8名、不使用群は7名であった。アロマ使用群では、収縮期血圧で有意な低下がみられ、介入前後においてVAS (visual analog scale) の不快感、身体的疲労度、下腹部膨満感、イライラ感、憂鬱感で有意な減少があった。また、アロマ使用群ではPOMS2 (profile of mood states 2nd edition) で「混乱-当惑 (CB) 」、「緊張-不安 (TA) 」に有意な減少、MDQ (menstrual distress questionnaire) の痛み、集中力、行動の変化、自律神経失調、水分貯留、否定的感情、各領域合計得点で有意な減少がみられた。一方、不使用群では、身体的疲労度のみ有意に減少し、他で有意差はなかった。以上より、アロマセラピーは月経周辺期に伴う身体的・心理的な症状が緩和される可能性が示唆された。

出版済
2024-02-15
セクション
原著論文