パーキンソン病における音の繰り返しの特徴について

  • 宮崎 泰広 関西電力医学研究所 リハビリテーション医学研究部
  • 藤代 裕子 通所介護施設
  • 三浦 千明 いずみの病院
  • 関 泰子 埼玉医科大学国際医療センター
キーワード: パーキンソン病, 音の繰り返し, 症候性吃, 同語反復症, 運動低下性ディサースリア

要旨

 パーキンソン病(PD)は不適切に音を繰り返す発話をしばしば呈すが,この症状は脳損傷後の症候性吃や同語反復症による音の繰り返しと同質なのかは不明である.そこでPDと脳損傷後の症候性吃,同語反復症の音の繰り返しの特徴を比較した.PDの繰り返しの音圧と間隔では部分的に症候性吃や同語反復症のどちらの特徴にも類似したが,PDの特徴は運動低下性ディサースリアに起因するものであった.これよりPDの繰り返しは,症候性吃と同語反復症とは本質的に異なる症候の可能性を示唆した.

出版済
2023-12-04
セクション
報告論文