足背皮膚温と快適な足浴の湯の温度の関連

  • 細川 諄
  • 木村 春香
  • 加藤 京里 静岡県立大学
キーワード: 足浴, 水深, 皮膚温, 湯の温度, 快適感

要旨

本研究は、クロスオーバーデザインを用いて、足背皮膚温と足浴の快適な湯の温度の関連を明らかにすることを目的とした。

足浴は水深8cmと15cmの2条件で行った。足浴は、足浴実施前の被験者の足背皮膚温より2℃高い温度の湯で開始し、被験者が快適だと感じる温度まで湯の温度を徐々に上げた。その後、温度感覚と快適感に関するアンケートを実施した。足背皮膚温、快適な湯の温度、温度感覚・快適感について、足浴の水深条件間で比較した。

被験者は21名(男女比:4/17、年齢:21±3歳)であった。水深の2条件間でいずれの客観的要因においても有意差は認められなかった(足背皮膚温[8cm v. 15cm]:35.5±0.6℃ v. 35.4±0.7℃;快適な湯の温度:38.3±1.1℃ v. 38.0±1.1℃;快適な湯の温度と足背皮膚温の差;2.8±0.8℃ v. 2.5±0.8℃)。主観的指標である温度感覚、快適感についても水深で有意な差はなかった。快適な湯の温度は水深2条件ともに足背皮膚温と正の相関を示した(8cm:r=0.726、p=0.000、15cm:r=0.597、p=0.004)。

被験者は37—39℃(38±1℃)で足浴の湯の温度が快適であると報告し、これは従来考えられていた最適温度(38—40℃)よりわずかに低いものであった。足浴前の皮膚温と快適な湯の温度との間にみられた正の相関は、足部の温度が低い人は、ぬるめの湯による足浴がより快適に感じることを示している。足浴前に、看護者は対象の足背皮膚温を確認し、その温度よりも2-3℃高い湯を準備する必要がある。

出版済
2023-12-07
セクション
原著論文