超高齢者の居住形態別における認知機能・ADLの比較
キーワード:
地域, 超高齢者, ADL
要旨
石川県野々市市在住の90歳以上の超高齢者26名を対象に、自宅で生活している超高齢者の特徴について検討することを目的に、自宅群と施設群に分け、認知機能・日常生活活動(ADL)について比較した。認知機能・ADLの調査結果について、Mann-Whitney U検定を用いて検討した。認知機能は、自宅群と施設群で有意差を認めなかった。N-ADLの得点は、自宅群の方が有意に高かった(p<0.01)。N-ADLの下位項目では、自宅群の方が「歩行・起座」(p<0.05)、「生活圏」(p<0.01)で有意に高かった。BIでは、自宅群の方が「階段昇降」で有意に高かった(p<0.05)。自宅群の超高齢者の特徴として、基本動作と移動能力が維持されていることが示唆された。