看護学生におけるストレス対処力(Sense of Coherence)と睡眠の関係性

  • 梅林 秀行 北海道科学大学大学院保健医療学研究科看護学専攻
  • 高橋 智哉 北海道科学大学大学院保健医療学研究科看護学専攻
  • 林 裕子 北海道科学大学保健医療学部看護学科
キーワード: 首尾一貫感覚, 睡眠, 看護学生, ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)

要旨

【目的】本研究は、看護学生の新学期開始時における睡眠状況の実態を明らかにし、ストレス対処力であるsense of coherence(以下、SOC)と睡眠状況との関係性を検討することを目的とした。 【方法】一大学の看護学生2、3年生155名を対象に、新学期開始時に集合法によるWebアンケートを実施した。対象者を13項目7件法版SOCスケールの平均点を基準にSOC高群(79名)とSOC低群(76名)に分け、ピッツバーグ睡眠質問票日本語版(以下、PSQI-J)の各得点を群間比較した。 【結果】対象者全体のPSQI-J総合得点は5.08 ± 2.72点であり、PSQI-Jの構成要素の中で一番高い項目は「入眠時間」、次いで「睡眠の質」、「日中覚醒困難」であった。また、睡眠障害の基準とされるPSQI-J総合得点が5.5点以上の者は61名(39.4%)であった。そして、SOC高群はSOC低群と比べ、PSQI-J総合得点が有意に低く、さらに、PSQI-J総合得点が5.5点以上の者の割合、「睡眠の質」、「睡眠困難」および「日中覚醒困難」の得点も有意に低かった。

【結論】新学期開始時において、看護学生の約4割に睡眠障害の疑いが見られた。しかしながら、SOCの高い看護学生はSOCの低い看護学生と比べて睡眠の質や睡眠維持が良く、日中の眠気などによる日常生活への支障も少なく、総合的な睡眠の障害度が低いことが示唆された。

出版済
2021-01-20
セクション
原著論文