オストメイトが患者交流会から得た心理的サポートと生活の変化
要旨
患者交流会に参加しているオストメイトが交流会を通してどのようなサポートを得たのか、その結果どのような心理的変化や生活の変化を体験したかを明らかにすることを目的に研究を行った。日本オストミー協会O県支部会員60名のうち本研究に協力の得られた12名に、半構成的面接を行った。インタビュー内容の分析から、《人生の道しるべ》《帰属の場》《ストーマ管理に関する情報・支援》《メンバーの普段の頑張り》の4カテゴリーが抽出された。カテゴリー間の関連性について検討した結果、オストメイトは、《人生の道しるべ》《帰属の場》を得ることにより、ストーマを受け入れる気持ちができていた。また、《メンバーの普段の頑張り》《ストーマ管理に関する情報・支援》に背中を押され、自分も「やってみよう」という気持ちになり、生活を変えていた。さらに、成功体験が自信につながり、生き生きとした生活を構築していることが示唆された。