脳血管障害患者の退院後の在宅期間についての研究
要旨
高齢者が疾病などにより入院し、障害を有しながら住み慣れた自宅での生活を再構築するために、身体・精神機能の回復のみならず、住環境整備も含め広範囲でのケアが不可欠な要素と言っても過言ではない。
更に入院期間短縮や早期退院と言われる昨今、その重要性は高まっているにも関わらず、退院後の在宅期間を円滑に送る研究についての文献は少ない。
今回入院時に多く使われる様々な評価シートに着目し、それぞれの項目を入院期間が1年以上の群と1年未満の群に分け、各項目を比較し、2群間において差があるポイントを選出し、在宅期間に影響を及ぼすポイントを見つける。
身体・精神・環境的要因それぞれの項目に分けて比較し、退院時に注意すべきポイントが示唆されたのでここに報告する。