クロレラの長期投与によるラットアジュバント関節炎モデルへの影響

  • 齋藤 昌子
  • 中鉢 博文
  • 竹腰 英夫
  • Kun-Yuan Lin
  • Fong-Chi Cheng
  • 今西 英世

要旨

ラットアジュバント関節炎モデルを用いてクロレラの抗炎症作用を検討した。その結果、クロレラ粉末1000 mg/kgの連続投与により、アジュバント処置肢および非処置肢の足蹠の腫脹を抑制する傾向がみられた。また、関節の破壊の程度を示す関節ラジオグラフスコアの増加を抑制する傾向がみられ、特に、5匹中2匹では片後肢の破壊が、1匹では両後肢の破壊がまったく確認されなかった。さらに、尾の二次病変発症匹数を有意に抑制した。これらのことから、クロレラの連続経口摂取は、ラットアジュバント関節炎モデルに対する抗炎症作用を有することが明らかとなり、リウマチ性関節炎の改善に効果を有する可能性も示唆された。

出版済
2018-10-07
セクション
原著論文