統合カリキュラムにおける分娩介助技術法の視聴覚教材開発の意義と教育効果

  • 髙島 葉子
  • 中島 通子
  • 菊地 美帆

要旨

統合カリキュラムの問題点をふまえ、統合カリキュラムにおける分娩介助技術法の視聴覚教材開発の意義と教育効果を明らかにすることを目的として、基礎教育であることをコンセプトに分娩介助技術法のDVDおよび解説書としてのテキストを作成し、講義・演習・実習を進めた。実習終了後に分娩期技術到達度自己評価および学生の自由記述式調査用紙の記載内容から分析を行った結果、学部教育の短期集中、2施設を移動する実習でも、介助例数を重ねながら段階を踏んで技術を習得することができていた。また、教員が創意・工夫した原理原則に基づいた一貫性のある視聴覚教材の開発には、「使う人が自分で創った教材が最もその場に合う教材である」という意義があり、さらにまたそのアイデアと経験とが、学生の主体的学習活動に寄与することが示唆された。

出版済
2018-10-07
セクション
原著論文