医学と生物学 (Medicine and Biology)
https://medbiol.sabsnpo.org/EJ3/index.php/MedBiol
<p><strong>「医学と生物学」は、2018年、オンライン版の電子ジャーナルで復刊しました。</strong></p> <p align="left">「医学と生物学」は昭和17年(1942)に創刊され、医学およびそれに関連する領域の原著論文、短報、総説などの掲載誌として財団法人緒方医学化学研究所の支援のもと、医学生物学速報会から刊行されていました。残念ながら、同法人の解散に伴い平成25年(2013)に157巻をもって休刊となっていました。</p> <p align="left">この度、特定非営利活動法人バイオテクノロジー標準化支援協会(SABS)が、医学生物学速報会から「医学と生物学」を引き継ぎ、新たにオンラインジャーナルとして発行することになりました。</p>
バイオテクノロジー標準化支援協会
ja-JP
医学と生物学 (Medicine and Biology)
0019-1604
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妊婦の適切な栄養摂取を促進する個別栄養教育プログラムの実行可能性の検討
https://medbiol.sabsnpo.org/EJ3/index.php/MedBiol/article/view/551
<p>目的<br> 本研究の目的は、妊婦の適切な栄養摂取を促進する個別栄養教育プログラム開発にむけて、作成したプログラムの実行可能性を検討することである。<br>対象と方法<br> 妊娠を5年以内に経験した20-30歳代の女性を機縁法にて選出し対象とした。プログラムの個別栄養教育は研究者(助産師)が、対面もしくはリモートで実施した。研究の説明と同意取得を行った後で、事前調査と2回の栄養教育を各30分/回で実施した。受容性、需要、実装、実用性、プログラムの内容について、実施後に質問紙調査とインタビューを行い、その結果をデータとして実行可能性の評価を実施した。<br>結果<br> 参加者は6名でリモート4名、対面2名だった。実行可能性を評価した結果、受容性及び需要は個別栄養教育プログラムの適切性、満足度、知識の獲得、認識の変容、継続使用の意向において、高い評価だった。実装及び実用性は、所要時間に関しては予定所要時間と大きな差は認められなかった。専門冊子の適切性、対象者への影響においては高い評価だったが、改善点も示された。個別栄養教育プログラムに関する意見からは、獲得した知識や変化した認識、具体的な行動への理解に関する意見と、追加内容の要望が確認された。<br>結論<br> 開発した個別栄養教育プログラムは、受容性、需要、実装、実用性、プログラムの内容において実行可能性があると評価された。今後、実行可能性を高めるための専用冊子の改善点が確認された。</p>
藤本 久江
飯田 真理子
竹内 翔子
篠原 枝里子
中村 幸代
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2024-11-14
2024-11-14
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成人先天性心疾患にEisenmenger症候群や肺動脈性肺高血圧症の併発例に対して肺移植と心内修復術後における右室リバ-スリモデリングの研究
https://medbiol.sabsnpo.org/EJ3/index.php/MedBiol/article/view/548
<p> 単純先天性心疾患に肺動脈性肺高血圧症/特発性肺動脈性肺高血圧症の合併例は,内科的治療の継続が困難になった場合,最終選択肢として肺移植と心内修復術が実施される.本研究は肺移植と心内修復術によって右室リモデリングが「完全に正常へ回復するのか」「部分的な改善にとどまるのか」「術前よりも更にリモデリングするのか」について分析することを目的とした.対象は2012年から2015年までに単純先天性心疾患と肺動脈性肺高血圧症/特発性肺動脈性肺高血圧症の合併例に対して肺移植と心内修復術を施行した心房中隔欠損症3例と心室中隔欠損症3例の合計6例.方法は診療録の心エコ-検査デ-タから,術前,術後1週間,1ヶ月,6ヶ月,12ヶ月の右室形態と右心機能障害の改善回復について分析した.肺移植と心内修復術によって高度肺高血圧症が解除されたことで,推定右室収縮期圧Median(IQR):22.3mmHg(19.3-27.2mmHg),右室中部径31mm(29.9-33.5mm),右室面積変化率44.5%(40.8-49%)は改善し正常範囲に回復した.しかし,右室壁厚は肥厚9.3mm(8.3-9.9mm)が改善回復しなかったため,右室リバ-スリモデリングは部分的な改善にとどまった.</p>
伊藤 記彦
西條 芳文
船水 康陽
三木 俊
建部 俊介
後岡 広太郎
岡田 克典
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2024-11-14
2024-11-14
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臨地実習における看護学生の「主体性」の特徴に関する文献的考察
https://medbiol.sabsnpo.org/EJ3/index.php/MedBiol/article/view/570
<p> 臨地実習における看護学生の「主体性」の特徴について、概念分析の手法を参考に文献を用いて明らかにした。その結果、主体性の属性は、【看護実習生としての責任】【自ら率先して考え行動する】【粘り強く取り組む】【看護者としての自覚の芽生え】、先行要件は【学習者としての自覚】【患者に喜んでもらいたい】【実習を乗り越える仲間の存在】【自己効力感の獲得】【ロールモデルの存在】、帰結は【実習遂行における自己課題に取り組む】【看護学生としての実習における役割の獲得】【患者に必要な看護を見極める】【アセスメントと看護計画立案の向上】【看護職を目指す決意】を抽出した。臨地実習における看護学生の「主体性」の特徴は、自分で選んだことに対する責任を負うことを基盤とした、看護者としてのアイデンティティに繋がるものであった。看護師を目指す自覚と看護実践の喜び、実習仲間の存在、自己効力感の獲得を意識した教育的関りが臨地実習における看護学生の「主体性」に影響することが示唆された。</p>
藤川 真紀
横山 光稀
楠葉 洋子
##submission.copyrightStatement##
2024-11-16
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The incidence rate of adverse reactions following COVID-19 vaccination among university students
https://medbiol.sabsnpo.org/EJ3/index.php/MedBiol/article/view/554
<p>本研究の目的は、大学生におけるCOVID-19ワクチン接種後の副反応の発症率を調べ、さらに、性別・接種回数・接種後の経過日数・既往歴が発症率に及ぼす影響 (オッズ比) を検討することである。調査対象は、ある大学で実施された3回のワクチン職域接種に参加した者である。参加者は、ワクチン接種日を含む8日間の健康状態を観察し、人口統計学的情報と副反応症状の報告を行った。分析の結果、参加者の50%以上が注射部位の痛み、腫れ、疲労、筋肉痛、発熱を経験していた。発症率は接種翌日にピークに達し、その後数日間かけて徐々に減少した。一般化線形モデルによるオッズ比の推定結果から、女性は男性に較べて発症率が高く、2回目の接種は1回目に較べて発症率が高いことが示された。くわえて、気管支喘息と花粉症の既往歴は発症率と正の関連を示唆した。本研究が大学生における保健衛生の一助となれば幸いである。</p>
Akira Yoshida
Akiyoshi Shiroto
Kenta Suzuki
Shinji Oshima
##submission.copyrightStatement##
2024-11-14
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